

目次
ガスの特徴
賃貸物件で使用されるガスの種類は「都市ガス」と「プロパンガス」です。
都市ガスとプロパンガスは共に、無色無臭でありますが、ガス漏れに気付けるように匂いを添付しています。
屋外にガスメーター(マイコンメーター)が設置しており、ガスの使用量の計測やガスの異常放出、地震などの災害が起きた時、自動的にガスの供給を遮断します。
屋外のガス管は主にポリエチレン管やポリエチレン被覆鋼管が使われています。
一方、屋内のガス管は主に塩化ビニル被覆鋼管(塩ビ管)が使われています。
塩ビ管は耐食性、耐久性に優れています。
ガスの開栓手続きは、大家さんや管理会社が行わず、賃借人もしくは入居者がガス業者と現地で立ち合いのもとで開栓手続きを行います。
都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスの違いは主に2つあります。
ポイント
・都市ガスは空気より軽い
・プロパンガスは空気より重い
ポイント
・都市ガスは都市ガス用の配管が地下に通っていてそこから配管を繋げて引き込む
・プロパンガスはガスボンベを利用してボンベからガスを取り込む。定期的にガス業者が取り替えに来る

消防設備について

消防用設備は「消火設備」「警報設備」「避難設備」の3種類に分かれられます。
消火器について
火災の種類は3種類あります。
ポイント
・A火災(普通火災)白マーク 木や紙や布が燃える火災
・B火災(油火災)黄マーク 石油などの油による火災
・C火災(電気火災)青マーク 電気設備などからおこる火災
上記の火災に適応しているかどうかを、消火器に記載してあります。
家庭用や業務用の消火器はほとんどABC火災に適応されています。
住宅用消火器はおおむね5年で交換することが望ましいです。
2022年からは旧式の消火器は設置することができなくなっているため、確認が必要です。
火災報知器(警報器)について

自動火災報知器の種類
火災報知器の種類は主に2種類です。
ポイント
①熱感知器
・定温式スポット型(ある一定の温度以上になると作動するもの)
・差動式スポット型(周囲の温度上昇率が決まっている率を上回ったときに作動するもの)
②煙感知器
・イオン化式スポット型(機器の中にイオン電流が流れていて煙が電流を遮断したときに作動するもの)
・光電式スポット型(煙の微粒子で光が反射したときに作動させるもの)
防火管理について

ポイント
非特定防火対象物において建物全体の収容人員が50人以上の場合、防火管理者の選任が必要になります。
賃貸人は、管理権原者に該当します。
管理権原者は、防火管理者を選任して、防火管理業務を行わせなければなりません。
防火管理者を選任しても、賃貸人は防火管理責任を免れることはありません。
防火管理者を管理会社に委託しても、消防署への防火管理者選任の届け出は賃貸人が行う必要があります。
防火管理者の業務
防火管理者の業務は以下の通りです。
ポイント
・消防計画の作成
・避難訓練の実施
・消防設備の点検、整備
・火気使用や取り扱いの監督
・避難や防火に必要な設備の維持管理
・収容人員の管理
・その他防火管理上の業務
おさらい問題
○か×で答えてね
① 都市ガスは空気より重いため、ガス警報器を天井から30センチ以内に設置する必要がある
② 火災の種類でB火災は電気設備による火災である
③ 定温式スポット型感知器は、周辺の温度上昇率がある一定の率より上回ったときに作動する火災報知器である
④ 非特定防火対象物でも、建物全体の収容人員が30人以上になる場合、防火管理者を選任しなければならない
⑤ 賃貸人が防火管理者を管理会社に一括委託した場合、消防署への防火管理者選任の届け出は管理会社が行う
正解は
① × 都市ガスは空気より軽いです
② × B火災は油による火災で、電気設備による火災はC火災です
③ × 差動式スポット型感知器の説明です
④ × 収容人員は50人以上です
⑤ × 防火管理者選任の届け出は賃貸人が行います。
おすすめ書籍
|
|

テキスト目次はこちらから
-
賃貸不動産経営管理士の勉強テキスト
賃貸不動産経営管理士の勉強について 不動さん賃貸不動産経営管理士の勉強ができるページです 順番にページを開いていただいて、理解頂ければ合格に近づくと思います ふーちゃん賃貸不動産経営管理 ...
続きを見る
今勉強した内容は賃管士テキスト目次の【ガス・消防設備と防火管理について】です