賃貸物件も多く被害が出たこともありました。
そこで賃貸物件の鍵について解説してまります。
目次
鍵の種類について
ディスクシリンダーに代わってロータリー(U9)シリンダーが現在は多く普及されています。
ロータリー(U9)シリンダーはピッキング対策に優れています。
その他、ピンシリンダー、ディンプルキーシリンダー、カードキーシリンダーなどピッキング対策に優れたものもあります。
鍵の管理などについて
一般的には、賃貸物件のスペアキーを賃貸人と管理会社が保管しています。
万が一の時に、賃貸物件を開閉するときに使いますので、通常は使うことはありません。
鍵の交換について
入居者が入れ替わるごとに鍵交換を行うのですが、賃貸不動産経営管理士の勉強では貸主が費用を負担して行うべきとされてます。
しかし、実務においては大手管理会社は借主負担なしで新しい鍵を提供するところもありますが、一般的な管理会社は賃貸借契約時に鍵交換費用として賃借人から支払ってもらうことがほとんどです。
賃借人が入居中に新しい鍵を交換してほしいとか、鍵を紛失してしまったことによるシリンダー交換は、当然賃借人の費用負担によって行われます。
日常管理について
防犯上の管理について
夜になると、暗くなるため犯罪が発生しやすくなります。
賃貸管理としては、建物周囲を暗くならないようにする必要があります。
玄関や廊下や敷地内等の共用部分に常夜灯や人感センサー付きの照明を設置する事が望ましいです。
防犯に配慮した強打王住宅に係る設計指針による共用部分の明るさは
ポイント
・マンションの玄関、エレベーターホール、エレベーター内については
50ルクス以上
・共用の玄関以外の出入り口(非常口など)、共用廊下、階段
20ルクス以上
・自転車置き場、駐車場の外灯など
・3ルクス以上
が基準と定められています。
その他日常の管理について
定期的に共用部分の清掃や樹木の植栽が必要になります。
台風や秋の落葉などで排水口(ドレイン)が詰まりやすいので注意が必要です。
植栽については、入居者のバルコニーに植物が侵入してしまったり、他人の敷地に越境してしまうこともありますので定期的に行うことが望ましいです。
廊下等の共用部分に賃借人が物を置いてしまうと、緊急時の避難通路を塞いでしまう可能性がありますので、賃借人に撤去してもらいます。
邪魔だからと言って、管理会社がどかすことはできませんので注意が必要です。
日常管理のアウトソーシング(外注)について
ケースバイケースが多発する事柄についてはアウトソーシングは不向きになります。
・入居者のクレーム対応や部屋の退去立ち合いなど
おさらい問題
○か×で答えてね
① ディスクシリンダーはピッキング対策に優れており、現在では多く普及されている
② 賃借人が退去後、ルームクリーニングが入る前に防犯上、賃貸人は鍵の交換をすることが望ましい
③ 防犯に配慮した強打王住宅に係る設計指針による共用部分の明るさの基準で、エレベーターホールは50ルクス以上、エレベーターかご内は20ルクス以上と定められている
④ 管理会社がアウトソーシングした請負業者の代表に対して指示命令を出した後、その内容を請負業者代表者がそのまま従業員に指示命令をした場合、偽装請負になる可能性が高い
正解は
① × ロータリー(U9)シリンダーの説明です
② × 次の入居者が決まった時から入居する間に鍵交換することが望ましい
③ × エレベーターのかご内も50ルクス以上です
④ × 管理会社が直接に請負業者の従業員に指示命令を出していないので偽装請負になる可能性は低くなりますが、指示命令内容によっては請負業者内における労働基準法に抵触する可能性はあります。
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