賃貸不動産経営管理士

建物の基礎・構造とは?木造22年・RC造47年・べた基礎・布基礎の違いを徹底解説

ペンギン社長

不動産業界歴約20年・代表歴約6年の現役不動産会社代表。 宅建士・賃貸不動産経営管理士・マンション管理士・ 管理業務主任者・FP2級など5資格以上を保有。 40代で賃管士に挑戦し1回目不合格を経て2回目で合格。 実体験をもとに不動産業界に興味がある方・ 入りたての方へ向けて役立つ情報を発信しています。

※本記事にはプロモーションが含まれています。

賃貸不動産経営管理士の試験において、

建物の基礎・構造(木造・RC造・SRC造・鉄骨造)

建物管理・維持保全分野の重要テーマです。

「木造・RC造・SRC造・鉄骨造の違いは?」
「耐用年数はそれぞれどのくらい?」
「基礎の種類(直接基礎・杭基礎)とは?」
「構造によって耐震性はどう違う?」
賃管士の試験でどの数字が出やすい?」

今回はおなじみ不動さんふーちゃん先輩の会話を交えながら、

建物の基礎・構造の試験頻出ポイントを徹底解説します。


この記事でわかること

  • 建物の構造の種類(木造・RC造・SRC造・鉄骨造)の特徴と違い
  • 各構造の法定耐用年数
  • 基礎の種類(直接基礎・杭基礎)の違い
  • 耐震基準と構造の関係
  • おさらい問題で理解度チェック

まず試験頻出ポイントを表で整理する

項目試験に出るポイント
木造の法定耐用年数22年(住宅用)
RC造の法定耐用年数47年(住宅用)
SRC造の法定耐用年数47年(住宅用・RC造と同じ)
鉄骨造の法定耐用年数骨格材の厚さにより異なる(3mm以下19年・3〜4mm27年・4mm超34年
RC造とは鉄筋コンクリート造(Reinforced Concrete)
SRC造とは鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete)
直接基礎と杭基礎地盤が強固な場合は直接基礎・地盤が軟弱な場合は杭基礎
耐震性が最も高い構造一般的にSRC造が最も耐震性が高い

不動さん:

不動さん
RC造とSRC造の耐用年数は同じ47年なんですね!

ふーちゃん先輩:

ふーちゃん
そう。「RC造47年・SRC造47年」は試験頻出の数字。木造は22年・鉄骨造は厚みによって19〜34年という違いも覚えておこう。耐用年数は減価償却の計算に使うから税務分野とも連動するよ。

①建物の構造の種類と特徴

構造の種類主な材料法定耐用年数特徴
木造(W造)木材22年軽量・加工しやすい・断熱性が高い・耐火性は低い
軽量鉄骨造厚さ3mm以下の鋼材19年プレハブ住宅・アパートに多い・コストが安い
重量鉄骨造厚さ4mm超の鋼材34年3〜5階建てのマンションに多い・耐震性が高い
RC造(鉄筋コンクリート造)鉄筋+コンクリート47年耐火性・耐震性・耐久性が高い・中高層マンションに多い
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)鉄骨+鉄筋+コンクリート47年最も耐震性・耐火性が高い・高層マンション・超高層ビルに使われる

ペンギン社長:

ペンギン社長
実務でも管理物件の構造は必ず把握している。木造は軽量で音が伝わりやすい・RC造は遮音性が高いという違いが入居者さんからの問い合わせにも関係する。構造を正確に把握することが管理会社として重要だよ。

②法定耐用年数の詳細(鉄骨造)

骨格材の厚さ法定耐用年数主な建物の例
3mm以下19年軽量鉄骨造のアパート・プレハブ住宅
3mm超4mm以下27年中規模の軽量鉄骨造建物
4mm超34年重量鉄骨造の中高層建物

ポイント

試験のポイント

「鉄骨造の法定耐用年数は一律34年である」→ ×

鉄骨造は骨格材の厚さによって19年・27年・34年と異なります。

不動さん:

不動さん
鉄骨造は骨格材の厚さで耐用年数が違うんですね!

ふーちゃん先輩:

ふーちゃん
そう。「鉄骨造は一律34年→×」が引っかけポイント。3mm以下は19年・3〜4mmは27年・4mm超は34年という3段階がある。よく出る数字は「木造22年・RC造47年・SRC造47年」の3つだよ。

③建物の基礎の種類

基礎の種類内容適した地盤
【直接基礎】
べた基礎建物の底面全体をコンクリートで覆う基礎・地面全体で建物を支える比較的軟弱な地盤でも対応可能・木造住宅に多い
布基礎壁の下部だけをコンクリートで覆う基礎・線状に建物を支える地盤が比較的良好な場合
独立基礎柱の下にそれぞれ基礎を設ける方法地盤が良好な場合・鉄骨造に多い
【杭基礎】
杭基礎地中深くに杭を打ち込んで建物を支える基礎地表付近の地盤が軟弱な場合・高層建物に使われる

ポイント

試験のポイント

「地盤が軟弱な場合でも直接基礎を用いることができる」→ (条件による)。

地盤が非常に軟弱な場合は杭基礎が必要になります。

不動さん:

不動さん
べた基礎と布基礎の違いは底面全体か壁の下だけかなんですね!

ふーちゃん先輩:

ふーちゃん
そう。べた基礎は底面全体をコンクリートで覆うから地震に強くシロアリが入りにくいという特徴がある。最近の木造住宅はほとんどべた基礎を採用しているよ。

④構造別の特性比較

比較項目木造鉄骨造RC造SRC造
耐震性
耐火性△(鉄は熱に弱い)
遮音性
建設コスト◎(安い)△(高い)
法定耐用年数22年19〜34年47年47年
主な用途戸建て・アパートアパート・中層マンションマンション高層マンション・超高層ビル

不動さん:

不動さん
鉄は耐火性が低いんですね!鉄骨造は火事に弱いんですか?

ふーちゃん先輩:

ふーちゃん
鉄は高温になると強度が下がる性質がある。だから鉄骨造単体だと耐火性が低い。でも鉄骨をコンクリートで覆ったRC造・SRC造は耐火性が高くなる。「鉄骨造は耐火性が高い→×」が引っかけポイントだよ。

⑤耐震基準と構造の関係

耐震基準適用時期基準の内容
旧耐震基準1981年(昭和56年)5月以前震度5程度の地震で損傷しない構造が基準
新耐震基準1981年(昭和56年)6月以降震度6強〜7の地震でも倒壊しない構造が基準
旧耐震建物の扱い既存不適格建築物・直ちに是正義務なし耐震診断・耐震改修が推奨される
耐震改修促進法一定規模以上の建物は耐震診断が義務付けられている対象は特定建築物(病院・学校・ホテルなど)

ペンギン社長:

ペンギン社長
実務でも旧耐震基準の建物を管理することがある。1981年6月以前に建てられた建物は旧耐震基準のため耐震性が低い可能性がある。オーナーさんへの耐震診断のすすめも管理会社の重要な役割だよ。

試験対策:おさらい問題

○か×で答えてください。

問題①
木造建物の法定耐用年数は47年である。

問題②
RC造(鉄筋コンクリート造)とSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)の法定耐用年数はともに47年である。

問題③
鉄骨造の法定耐用年数は骨格材の厚さに関わらず一律34年である。

問題④
鉄骨造は鉄が高温でも強度を保つため耐火性が高い構造である。

問題⑤
べた基礎とは壁の下部だけをコンクリートで覆う基礎のことである。

問題⑥
地盤が非常に軟弱な場合は杭基礎を用いて建物を支えることが必要になる。

問題⑦
新耐震基準は1981年(昭和56年)6月以降に適用されており震度6強〜7の地震でも倒壊しない構造が基準となっている。


正解と解説

① ×
木造建物の法定耐用年数は22年です。47年はRC造・SRC造の耐用年数です。

② ○
RC造とSRC造の法定耐用年数はともに47年です。

③ ×
鉄骨造の法定耐用年数は骨格材の厚さによって19年(3mm以下)・27年(3〜4mm)・34年(4mm超)と異なります。

④ ×
鉄は高温になると強度が下がるため鉄骨造単体では耐火性が低いです。RC造・SRC造のようにコンクリートで覆うことで耐火性が高まります。

⑤ ×
べた基礎は建物の底面全体をコンクリートで覆う基礎です。壁の下部だけを覆うのは布基礎です。

⑥ ○
地盤が非常に軟弱な場合は杭基礎を用いて地中深くに杭を打ち込んで建物を支えます。

⑦ ○
新耐震基準は1981年(昭和56年)6月以降に適用され震度6強〜7の地震でも倒壊しない構造が基準です。

不動さん:

不動さん
問題①の「木造は22年(47年ではない)」・問題③の「鉄骨造は骨格材の厚さで異なる」・問題⑤の「べた基礎は底面全体・布基礎は壁の下」が特に引っかかりました!

ふーちゃん先輩:

ふーちゃん
この3点が定番の引っかけポイント。「木造22年・RC造SRC造47年」「鉄骨造は3段階(19・27・34年)」「べた基礎は底面全体・布基礎は壁の下」この3点は必ず覚えておこう。

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まとめ:建物の基礎・構造の5大ポイント

  • 木造22年・RC造47年・SRC造47年・鉄骨造は骨格材の厚さで19〜34年
  • SRC造が最も耐震性・耐火性が高い・鉄骨造単体は耐火性が低い
  • べた基礎は底面全体・布基礎は壁の下・独立基礎は柱の下
  • 地盤が軟弱な場合は杭基礎が必要・地盤が良好なら直接基礎
  • 新耐震基準は1981年6月以降・震度6強〜7でも倒壊しない構造が基準

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